種をまく日々

生き下手人間の奔走する日常

「手放す」こと ①仕事についての助言

以前の記事にも書きましたが、最近「自分はもしかして周りのことが全然見えていなかったのではないか」という、靄がかかったような、そしてもう少しでそれが晴れそうな気持ちで悶々としていました。

HSP気質で周囲にかなり気を遣っている一方で、「困ってる人を助けてあげなきゃ」「一生懸命やらなくちゃ」みたいな主観的な「なきゃ」思考にがんじがらめ。周りを見ているようで見えていない、そんな気がし始めていました。

 

きっかけは、職場の体制が大きく変わり激務になったことにあります。事業所の移転、職員の異動、システムの切り替え等々が一気に変わり、これまでにない程の激務となりました。(教員時代に比べれば微々たるものですが…)

そんな中で一番若く社会経験も少ない、勤続年数だけが長くなってきた下っ端の私は、自分の業務量も大変なことになっているにも関わらず、後から入職されてきた二回りも年上の先輩方に気を遣って雑用を引き受けたり、先輩方の業務の間違いに気付けなかったことに責任を感じ、落ち込む先輩を見てつらくなったり。勝手に人の領域に入り込んでしまう自覚はあったものの、なかなかうまく割り切れず、そんな状態が3か月程続き疲弊していました。

そこで以前から度々話を聞いていただいていた上司に相談し、心が救われました。上司からの助言は以下の通り。

・最低限自分の仕事は全うする。自分の仕事に影響が出るなら、人のことを助けている場合ではない。社会人であり、仕事だから。

・仕事には役割分担があって、自分が担当する業務には責任が伴う。だから基本はその業務の担当者が責任をもたなければいけない。なので私が必要以上に責任を感じることはない。

・相手は人生の先輩でもあり、これまで仕事に取り組んできたプライドもあるはず。私が先輩の間違いに気付けず申し訳なく思うことにより、その先輩も私に対して申し訳なく思ったり自分を不甲斐なく思ったりする。結果悪循環。

・人が成長するには、落ち込む機会も必要。だから落ち込んでることが必ずしも悪いことではない。

・人の仕事、人のテリトリーに入り込んでしまうと相手は困惑する。その人の仕事に対して別の人が中途半端に介入すると余計混乱することもある。聞かれたり頼まれたりしたらの対応で良い。

打ち込んでて思ったけど、本当にありがたい言葉だなあ。何が正しいかに囚われがちな自分にとっては、本当にシンプルで分かりやすく心が軽くなる助言でした。

 

さて、長くなってきましたので続きは②として投稿したいと思います。

適応障害療養中のバイト先で、「人生は『御縁』だよ。必要な時に必要な人に出会って、必要なことを教えてくれたり助けてくれたりする。だから一人で全部抱えて頑張ろうとしなくても良いからね。」と教わったことがありました。今の職場の上司や同僚との出会いも、自分にとって大切な御縁です。この言葉はこれからもずっと私にとって大切な金言です(*^^*)